ぐぅわるる@ミズーリで正規留学中

2018年春より、ミズーリの大学で正規留学中。ゲーム大好き

アメリカでの差別って今どうなの?提出したペーパーつき。

お久しぶりです、がるるです。

 

本格的に春が近づいてきて、アレルギー持ちの私は花粉に苦しむ季節となりましたが、いかがお過ごしでしょうか。

 

私の学校はすでに9日間の春休みに入り、現在2日目の私はだらけつつもリラックスしまくっています。本当は良くないんだけど、朝5時に睡眠とって翌日の午後1時に目を覚ますという。治します。はい。

 

忙しかったここ数週間でしたが、頑張ったのは優等クラスの社会正義をテーマとしたペーパーの提出、作曲を終わらせたこと、ゲームのデザインをいくつか考えたこと。今回は人権運動と、ペーパーってどんな感じなの?ってことに絞って書きます。

 

ペーパー、教授が英語科の方なので、文章にとても厳しい。でも、留学生として優等クラスで頑張る生徒達のことを考えて、色々とチャンスをくださる。私の場合、初回のパーパーが酷いもので、何度か先生と一緒に一枚のペーパーを添削していただいた。その時は、期限に間に合わせるのに必死で、内容や文法もめちゃくちゃ。運悪くライティングセンター(特定の生徒がペーパーの添削を無料でしてくれる場所。何かとお世話になる、ありがたい場所。)が閉まってい他ので、自分の言語力と、webの添削ソフトGrammaryだけで提出してしまった。

 

でも今回は恥ずかしくない、立派でかっこいいやつを提出したい!ということで、数日間、他のクラスにほとんどかまけることなく、ペーパーとだけ向き合った。雪でクラスがキャンセルになったことに多分に助けてもらったけども。

 

参考となる本は、キング牧師の、"I Have A Dream "という本。副題はWriting and Speeches That Chenged The World。いくつか教授の提示した選択肢から私が選んだのは、作中の3つのスピーチを選んで、彼が活動を通してどのように変わっていたのかを分析し、まとめること。そして、現代のアメリカ社会が、キング牧師をどのような人物と捉えているのかをまとめる。

 

他にも、一つのスピーチかエッセイを選んで、そのスピーチまたはエッセイが作られた時の時代背景を分析し、差別していた側、された側の意見をまとめるというもの。または、以下に後述する、人権運動の映画についての分析。あとは、キング牧師がもし現代に生きていたらどんなスピーチをしたのか想像し、彼の引用を使ってスピーチを作るというもの。

 

最後のスピーチ作りとか、とっても楽しそうだし、日本語だったらきっとやっていた。英語が専攻で、このエッセイに賭けていたらやっただろうけど、ゲームに力を注ぎたいので、今回はパス。専攻に関わる時とかは絶対本気でやることを、声を大にしてお勧めします。死ぬほど勉強になるから。色んな意味で。

 

というわけでほぼ3日間くらい、キング牧師の本とにらめっこし、キング牧師の引用サイトでみんながどんな引用をキング牧師と捉えているのか調べる日々が続いた。正直全く終わる気がしないし、キング牧師の顔を見すぎて、彼に謎の愛着が湧いてしまった。なんか、力強いんだけど、どこかテディベアっぽい顔だなと。

 

加点要素として、近くの劇場で公開していた、"Selma"、日本題で「グローリー/明日への行進」を見る、というのがあって、行ってきた。初回の感想として、実際にこんなことが本当に起こったというのが信じられない、というのが本音だった。

 

日本史の授業でも、非人という存在を勉強したりしたし、最近の大河「せごどん」でも、奄美にいる奥さんが非人の位置に含まれてしまうから本州に連れてこられない、という設定だった(と記憶している)。それでも、彼らがどういう風に生きて、どう変わっていったのかについて詳しく習った覚えがない。

 

それが、アメリカでほんの数十年前に、暴力さえ巻き込んだこれほど大きな出来事があったというのがすんなり頭に入ってこなくて、映画館からの帰りの車で随分ぼんやり考え込んだ。

 

結局ペーパーはちゃんと終わって、先生からまたもやストレートにオッケーは頂けなかったものの、前回のペーパーからの改善を認めてもらうことができた。

 

昨日、アジア系の友達と遊んできた帰り道、酔っ払った白人のおじさんが車の中から、私たちに向かって何かを叫んできた。ファックユーとか、お前らは醜いとか、そんなことだった。

 

私は正直、言い返して車から降りてこられても面倒だな、と思ったし無視しようと思った。でも、隣にいた友人は、ちゃんと言い返していた。車はそのまま通りすぎて、危ない目にあうことはなかった。

 

昨日、この時が初めてのいわゆる「差別体験」だった。街に出れば違うけれど、少なくとも学校内でそういう目にあったことはなかったし、友人に留学生が多いので尚更のこと。

 

次、もし自分が一人の時に、おっちゃんが車から降りてきてしまったらどうしよう。店に入って、ガン無視されたらどうすればいい?相手が集団だったらどうする?誰も助けてくれなかったら?

 

日本にいた時は人権問題が遠くに感じられていたけれど、アメリカに来てからは、防犯や自衛、警戒、というものが近くに感じられてきた。

 

完全にみんながお互いを受け入れてハッピーとまでは行かなくても、少なくとも、色んな人がどこでも旅行で街に出かけて楽しめるくらいには、友達と楽しく遊んで帰ってこられるくらいには寛容になっていけばいいな、と思います。

 

以下に、実際の私のペーパーの一部を乗せておきます。スペルミス等あっても無視、参考程度でお願いします!

 

それでは、次の記事でまた!

 

がるる

 

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